いつか使うの攻略法

以前、実家の片付けを行った時
いつもらったか分からないギフトタオルやバスマット
粗品のタオルなどなど。

「いつか使う」を連発する母
「いつかは来ないから!」
「「片足棺桶に突っ込んでるようなもんでしょ」と
散々なことを言い放った私。

それでも「こんな時にいいかも」「だって使えるから」と応戦
『「だって使える」って使ってないやん』と言っても聞いちゃいない。
馬の耳に念仏とはこのことか・・・と、うなだれた。

70代以上の人は「物を大切に」という価値観が根付いていて
物を所有することに豊かさを重ね合わせた時代を生きてきた人
ある意味しょうがないかな・・と感じました。

でもこれは、年代・時代だけではなく
少し下の世代でも
化粧品の試供品の山
やってみたいと思った手芸道具に材料
いつか使うから、そのうち始めようと思って・・・とお客様にも多いのです。

止めてしまった習い事
ほんのちょっとしか続かなかった習い事
そもそも始めてもいない習い事もある

片付けの現場に入っても「勿体ない・・・」「いつか使うかも」と
やっぱり迷いが生じる

そんなお客様と向き合ううちに分かってきた思考の癖や心の癖
でもまずは実践的な解決策をお話ししますね。

実践編

いつか使うと思うならいつ使うのか明確にしましょう

未開封のタオルなら開封して洗濯機で洗って使える状態にする

習い事なら期日を決める(年内に教室に行く、年内に1作品作ってみる)

譲る相手がいるのなら袋に入れて玄関先に置いておく

使わないと判断しリサイクルや寄付する物も行先別に袋に入れ持ち出せるよう玄関へ

量が多く使用するにも期間を要する場合は必要量を決め、残りは潔く手放しましょう

 

「手放すこと:購入すること」は同じこと

使わないのに手元に置いておくという気持ちが強い人は
買い物の時にも同じようなことが起っていませんか?

何となく買っておこう、あったらいいな、
あったら使うよね、お得だから買おう、誰かにあげられる。

使わないのに手放せない=使う予定はないけれど買っておこう

手放す行為(基準)と買う行為(基準)は相反しているようで繋がっている。
表裏一体と感じます。

「必要か」より「いつか使う」という想像上の理由をつけて、
手にした物に執着していては終わりがありません。

手放す時も手に入れる時も、曖昧な基準やタイミングではまた物が増えます。
お金は曖昧な物に消え

曖昧な物が増え

その物を収納したいと収納道具を購入

お金は収納道具に消え

スペースも減る

これでは悪循環で無限ループ

自分を整理する

ご自身の思考の癖・心の癖に気付いていますか?
手放せない自分に向き合ってみてください

◇なぜ手放せないのかを知ること

いつか使うという方は、
・もしこうなったら
・こんな時があるかも
・誰々が来たら
と起こりうる想像をして手元に残す理由を探します。

でも実際に使われることなく、ずっとそこに置かれていた物です。
今現在、想像の出来事は起っていません。

想像の出来事に振り回され、沢山の「もし」「かも」に埋め尽くされ
「今」を見失っては本末転倒

物に色々な出来事や想像を重ねるのは止めましょう。
だって!想像も物も手放したって、今のあなたは困りはしないのだから。

 

◇別の選択肢を知る

今、「手放さない」という1つの選択肢に固執しなくても
別のタイミングで新たな選択肢があるということを知ること。
本当に必要になった時に購入するという思考や買い物習慣を身に付けて欲しいと思います。

 

まとめ

ComfyLifeは「片付けは収納ではなく習慣」とお伝えしています。

収納術だけの解決には限界があり、習慣そのものを振り返ることが必要です。

無意識のうちに習慣化している自分の思考や心の癖に向き合わない限り、

片付けは終わらないのではないでしょうか

片付けは、物や空間の整理ではなく、あなた自身の整理です。

その時だけのキレイ空間より、自分自身に整理が付けられるようになって下さい。(^▽^)/